登山中に大量にかく「汗」。当然に必要になる水分補給ですが、汗で失われるのは、水分だけではありません。塩分も失われます。
以下で『登山の塩分補給』についてご紹介します。
塩分補給が必要な理由
運動による脱水は、大量の汗と一緒に塩化ナトリウムなどのミネラルが流れ出てしまいます。なので、水分補給のときに『塩分』を一緒にとる必要があります。
補給する塩分(ナトリウム)量は?
運動時の発汗による脱水に対して、水分1ℓ当たり塩を1〜2g摂取することが望ましいとされています。
ナトリウムは、塩(塩化ナトリウム、NaCl)1gあたりに400mg含まれるので、水分1ℓあたり400〜800mgのナトリウムをとればよいという計算になります。
行動食などからも摂取する
ナトリウムは、行動食などの食品に多く含まれています。
食品パッケージに書いてある栄養成分表示には、含まれるナトリウムの量も記載されているので、これらもチェックして合計してみましょう。
ただし、日本人は塩分の取りすぎが問題になっています。必要以上の塩分の摂取は控えましょう。
何を飲むべきか?
登山では、行動食から必要な塩分を摂取できます。
ですので、アルコール以外であれば、塩分を気にせずに、自分の好きなものを飲んで大丈夫♪ただし、あまり糖分の多いものを飲む場合は注意が必要。急激に血糖値を上げてしまいます。
スポーツドリンクの注意点
一般的なスポーツにおいては、運動中の塩分補給は難しいため、水分と一緒にミネラルを補給できるスポーツドリンクは理想的とされます。
またスポーツドリンクには、塩分以外にも大切なミネラルがたくさん含まれていますので、飲む意義は充分あります。
しかし、登山では、行動食にも塩分が多く含まれるため、塩分過剰になる恐れもあります。スポーツドリンクを飲む際は、塩分の少ない行動食を選ぶことで、塩分の取りすぎを防ぎましょう。
ちなみにスポーツドリンクは、主に2種類存在します。緩やかに吸収される『アイソトニック系』と、素早く吸収する『ハイポトニック系』。スポーツドリンクを購入する際は、チェックしてみてください。