登山中に胃腸のトラブルにあうと、楽しい山行も台無しになります。体調の管理は大切ですね。
以下で『登山中の胃腸のトラブル〜便利・下痢』をご紹介します。
胃腸のトラブルの原因
山では胃腸の調子を崩しやすくなります。
登山中の胃腸のトラブルの原因は、次のようなものです。
- 体の冷え
- 水分補給の不足
- 傷んだ食べ物
体が冷えたり、お腹が張ったり、脱水で便秘することだどが原因になります。通常は簡単な注意や処置法で対応できます。
でも、まれに虫垂炎(盲腸炎)ということもあるので、場合によっては緊急を要します。
便秘・下痢の予防対策
まずはお腹を冷やさないようにすることがなりよりも大切です。天候や気温が変わりやすい山では、寒さ対策は万全に!
下着は速乾性・保温性のあるものがベスト。また冬場はフリースの腹巻きや携帯用カイロでお腹を温めてください。ちなみに夏には夏用の腹巻も販売されています。意外にも愛用者の多い製品です。
お腹が張らないようにするには〜膨満感対策〜
山ではお腹のガスが膨張し、お腹が張って(膨満感)重苦しい感じになります。
ガスの発生を少なくするために…
- ビールなどの炭酸飲料をあまり飲まない
- 早食いをして空気をのみこまない
- お腹で発酵しやすい乳製品を避ける
- 便秘にならない
便秘をしないためには、日頃から快便に心がけましょう。消化の良いものや食物繊維をしっかりと。また山で起こしがちな脱水は、便秘をまねきます。十分な水分をとってください。
特に女性は腸のぜん動運動が弱く、便秘になりやすいので注意。
山での便秘・下痢の対処法
山中でなりたくない「便秘・下痢」ですが、なってしまったときの処置は、次のようなものがあります。
- お腹を温める
- スポーツドリンクを飲む
- 薬を飲む
お腹を温める
お腹を冷やすと、腸の調子を崩します。なので、腹痛や下痢の際は、身近にあるものでお腹をしっかりと温めてください。
またザックの中に携帯用カイロを入れておくこともオススメします。カイロは腰痛などでも使えるグッズなので、いろいろと役に立ちます。
スポーツドリックを飲む
下痢のときは脱水をおこしますので、電解質(塩分など)を含んだスポーツドリンクを飲んでください。
薬を飲む
新ビオフェルミンS錠やパンラクミン錠
などの整腸剤や正露丸
、乳酸菌を含むサプリメント
が腹痛や下痢に効果的で、膨満感を改善します。
また、食中毒や虫垂炎による腹痛だと、重篤な容態に陥ることもあります。
症状や痛みがひどい場合は、無理をせずに下山するか、救助を要請してください。