登山の非常食とは

山行中に発生する緊急事態(遭難・事故など)に、命をつなぐのが「非常食」。この食料が生きる希望にもなります。

以下で『登山の非常食』について、ご紹介します。

非常食とは

登山における非常食とは、事故によるケガで動けないときや、道迷いなどで遭難したときに救助を待つ間、命をつなぐために食べる非常用の食料のこと。

緊急時において、携帯電話などを使って救助要請ができれば、すぐに救助が来る可能性もあります。でも天候悪化や携帯の電波が圏外など、救助を何日間も待ち続けることがありますので、非常食にはそのような状況で食べることができる食品が向いています。

非常食を選ぶポイント

非常食選びのポイントは、次のようなもの。

  • 高エネルギーであるもの
  • 日持ちするもの
  • フタができるもの
  • 食べやすいもの

非常食は、基本的に行動食と同じものでもかまいませんが、保存性が高く日持ちするものを選んでください。

また、食べる量を調節できるフタ(キャップ)をすることができるものを選べば、食い伸ばしをすることができます。

食べやすさは重要

遭難時に調理をしている余裕はありません。調整などをしなくても簡単に食べられるものを。その上さらにパサつかず、水がなくても食べられる、ノド通りのよいものを選んでください。

また非常食が必要な状況では、疲れて食欲がないことが想定されるので、疲れていても食べられる、自分が好きなもの選ぶほうがいいですよ。

おすすめ食べ物・メニュー

非常食向きな食べ物として、以下のようなものがあります。

  • 菓子類
  • ドライフルーツ
  • ナッツ
  • ゼリー類(エネルギージェル)
  • 栄養補助スナック類
  • コンデンスミルク

特にコンデンスミルク・エネルギージェルはオススメしたい食べ物。非常食として最適です。

コンデンスミルク

コンデンスミルクとは、牛乳に砂糖を加えて煮詰めたもので、「加糖練乳」とも呼ばれます。山ごはんではパンなどに塗ったり、紅茶などの飲み物に入れたりと、いろんな場面で使えます。

高エネルギーで常温保存可能なため、昔から行動食や非常食として登山者に愛用されています。

エネルギージェル

エネルギージェルとは、運動中のエネルギー補給のために作られたジェル状の飲料です。

エネルギー補給以外にも、アミノ酸やビタミン・ミネラルなど、運動時に必要な栄養素も多く含まれています。また日持ちがよい。食欲がなくても、気軽に栄養補給できるゼリーなので、いざというときのためにザックに入れておきたい。

「行動食」と「非常食」はしっかりと分ける

非常食は行動食と類似する点が多く、行動食と非常食を分けずに、行動食を多めに持っていくことで代用している人をみかけますが、必ず分けて携行する習慣をつけておいてください。

分けていないとつい食べ過ぎてしまい、「いざという時に非常食がない!」ということにもなりかねません。

非常食は、あくまでも緊急時に必要なもの。緊急時に減っていては何の意味もありません。食料計画をたてる際は、行動食と非常食を分けて考えるようにしてください。

非常食は、いざという時に食べるものなので、非常時以外は手を付けずに持ち帰り、次回に持ち越しましょう。
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