シングルバーナー選びのポイント

コンパクト性、火力、使いやすさが、バーナー選びの基本となります。

ザックの限られたスペースにパッキングしなければならないのだから、どうしても選び方はコンパクト性に焦点が当てられます。

いくら火力があっても、いくら使いやすくても、コンパクト性に劣るのでは、何の意味もありません。多少、火力が弱くても、ある程度使いにくくても、コンパクト性に優れていれば、バックパッキングの火として、大活躍してくれるのだから。

このコンパクト性の次に重視したいのは火力です。スープのためのお湯を沸かすのに何時間もかかっていたり、寒い日はぜんぜんお湯が沸かなかったり、というのでは話になりません。使う場所、季節によっていろいろ差はありますが、そのあたりのチェックも必要です。

使いやすさも選びのポイント。基本的には、使いやすいストーブは火力が今ひとつ、使いにくいストーブは火力は十分、といった見方もありますが、最近ではそうとばかりいえないので、このあたりも慎重にチェックしてください。でも使いにくい、というのはある程度練習すれば解決できたりしますが。

ひとつのストーブで、すべてをまかなおう、とするとどうしても無理が生じてくるので、目的に合わせてメイン、サブと二つのストーブを使い分けることもいい方法です。たとえばクッキング用、お茶用、というように。

ガスかガソリンか!?その長所と短所を知る

シングルバーナーの燃料にはどのようなものがあるか。また、それら燃料はどのような特性を持っているのか。このあたりのことはよく知っておいてください。

まず、燃料にはガス、ガソリン、石油、アルコールなどがあります。

ガス燃料

ガスは液化ガスで、カートリッジの缶に封入されています。成分はブタンガスが95%で、残りはプロパンガスです。

寒冷地用というのがありますが、これはプロパンがいくぶん多く入っています。プロパンを多くすることによって、比較的簡単に気化するようにしてあります。簡単に気化するということは、早く、しかもよく燃えるということで、寒いところでもしっかり燃えてくれます。

それならプロパン100%なら、もっと機能的ではないか、ということになります。確かにそうです。

しかし日本の場合、プロパンの混合率が決められていて、それより多く混合することはできないようになっています。

これらガスは、カートリッジに封入され、器具をセットしてノズルを開けることにより、液化されていたガスが帰化して、そこに点火すると燃える、という具合です。

使い方は、カートリッジを器具にセット、ノズルを開け点火する。これだけのことでじつに簡単。女性にも手間がかけずに扱えます。

ただし、使用済みのカートリッジには必ずガスが残っているので、穴を開け、中のガスを完全に蒸発させてから、所定の場所に捨てること。要するに、空のカートリッジはちゃんと持って帰る、というのが基本です。

ガソリン燃料

ガソリンは自動車用のものではなく、さらに精製されたホワイトガソリンが燃料となります。ふつうのガソリンの引火点はマイナス46度と低いから、極寒地でも、十分に役に立ってくれるわけです。しかし半面、保管や運搬、扱い方はかなり慎重にする必要があります。

使い方は、燃料タンクに圧力をかけノズルを開けることにより噴霧し、気化して点火するシステムだがガスに比べ圧力をかける手間が必要。

石油燃料

石油は白灯油を使用。使い方はガソリンとほぼ同じだが、引火点が38〜74度と高いため、引火の心配は少ないが、半面、点火に手間(プレヒート)がかかる場合もある。

アルコール燃料

アルコールは簡単ですが、あくまでもサブとして使うストーブだと思います。