登山中のケガ対策〜ねんざ・打撲・骨折・脱臼

登山中は、軽症なものから重症なものまで「ケガ」がつきもの。

以下で『登山中のケガ対策〜ねんざ・打撲・骨折・脱臼』をご紹介します。

⇒すり傷・切り傷のケガ対策はコチラ

ケガの種類

登山中に多い「山のケガ」は、ねんざ打撲だぼく骨折脱臼すり傷切り傷肉離れアキレス腱断裂などがあります。

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ケガの予防対策

登山中のケガの一番の予防対策は、注意すること。ケガは不注意からおこる場合が多く、ケガのリスクを意識し行動してください。

そして転倒などを起こさないように、登山前にストレッチ体操を十分におこないます。また服装は長袖シャツや長ズボンにすると、すり傷などしにくくなります。

転びやすい人はトレッキングポールを使ったり、”ねんざ”しやすい人は事前に足首にテーピングを巻くなどの対策を。

ケガをしているときは、飲酒も控えてください。飲酒は血行がよくなるため、出血などをともなっている場合は、再出血の可能性が高くなります。

ケガの対処法

ケガをしたときの応急処置にどのケガでも基本同じで、RICES療法という応急処置法をおこないます。

RICES療法とは?

まずケガ人を安静(rest)にして、氷や水で濡らしたタオルなどで冷やし(icing)、ハレを予防するためにテープや包帯を巻いて圧迫(compresssion)し、打撲部を挙上し(elevation)するというもの。最後に固定のS(stability)を入れて「RICES」療法という場合もあります。

⇒詳しくは『登山中のケガの応急処置〜RICES療法』のページで

ケガをすれば、RICES療法を思い出すようにしてください。具体的な対応を以下でご紹介します。

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ねんざや打撲

”ねんざ”と打撲の違いを知っていますか。

”ねんざ”とは?

関節がずれて、じん帯が伸びきってしまった状態

打撲(だぼく)とは?

転倒やものに強くぶつかってアザができること、「打ち身」ともいいます

ねんざや打撲の直後は、先ず冷やすことが大切。

水で濡らしたバンダナやタオルなどを使って冷やしてください。コールドスプレー、冷湿布などがあれば、さらにGood。流水や雪があれば利用してください。

でも冷やし過ぎは禁物。約20分間隔を目安にしてください。

ねんざは固定が大切

またねんざは、じん帯を傷めているので、とくに固定が重要。患部をサポートするためにテーピングを施します。テーピングのコツは、患部を動かしても痛くない方向に固定すること。

山行中にもっとも”ねんざ”しやすいのが足首で、内側にひねるケースがほとんど。そのため足首専用のテーピングテープも販売されています。

「突き指」には添え木を

指の打撲やねんざを「突き指」といいますが、RICES治療をおこないます。割りばしや木の枝を添え木にしておこなうと固定がしやすいです。

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骨折

骨折はねんざや打撲と比べると、発生件数が少ないケガ。状態によっては、他のケガと区別がつきにくく、処置に困ることも。骨折しやすいのは手足と肋骨、十分に注意してください。

RICES療法で処置をしますが、固定するときには注意が必要。

骨折箇所の固定のコツ

骨折した部位の両端の関節を固定して、骨折部が動かないようにしてください。そのため、副木(添え木)は両関節以上の長さが必要になります。木の枝やトレッキングポールなどを使ったい、新聞紙を丸めて使ってもOKです。

副木で、はさむことができるような箇所であれば、患部を副木ではさんで包帯やテーピングテープで巻きましょう。

骨が出てしまっているなら

骨が出てしまったような解放骨折では、応急処置後、骨折部をガーゼでおおってください。

そして大腿骨折(太モモの骨の骨折)などの場合は、出血量が多く、ショック状態になりますので、保温して、声かけをし続けることが必要です。また感染症の危険もあるので、急いで下山するか救助要請をしてください。

脱臼

関節が外れる脱臼(だっきゅう)の場合、もっとも多い脱臼が、転倒して肩を強く打つことにおこる「肩関節の脱臼」です。

脱臼時、安静にしていても痛みをともなうことが多く、場合によっては骨折を併発していることもあります。応急処置のあと、脱臼部が動かないようにしっかりと患部を固定する必要があります。

慣れていないと整復(外れた骨を戻すこと)は難しいので、現場で試みないほうがいいです。早く下山して、病院に行ってください。

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