登山靴の選び方

どんな登山靴を選べばよいのかを悩んでいませんか?現在、多くの登山靴が店頭にならんでいます。特に初心者の方は、非常に頭が痛いはず。

登山靴選びで重要なことは、『どのような山に登るのかをはっきりさせること』。なぜなら登る山によって、最適の靴は変わるからです。残念なことに、一足の靴で、どんな山でもOKって、訳にはいかないんですよね。

低山なのか、それとも高山なのか?さらに岩山なのか?適した登山靴は変わってきます。

このページでは、登山靴特有のポイントを解説しながら、『登山靴の選び方』をご紹介しています。

このページに書かれていることを参考にして、自分の山行スタイルに合った登山靴を選んでみてください。

  1. 選び方1『アッパー(靴の外層部)』
  2. 選び方2『シューレース(靴ひも)』
  3. 選び方3『ソール(靴底)のパターン』
  4. 選び方4『ソールの形状と硬さ』
  5. 選び方5『つま先の大きさ』
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選び方1〜歩きやすさと安定力の選択〜

足首を守るアッパーの丈の長さ

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登山靴の丈の高さは、大きく分けて3種類(下表を参照)。

ハイカットは、傾斜がきつい高山や難路でも足首を確実に守ることが可能。一方、ミッドカットは、比較的に歩きやすく、重量も軽いので、低山や日帰り山行向け。さらに、スニーカーのようなローカットもありますが、足首を守る機能はあまりないので、安全で選ぶなら、ハイカットかミッドカットを選ぼう♪


登山靴の足首部分に注目して、次の表を見てください。

ハイカット 1 アッパーが足首全体を覆い、傾斜地でも体重を十分に支える。重い荷物を背負っても体のバランスを取りやすい
ミドルカット 1 足首の可動域が広くなるため、体を前に蹴り出すのが楽になる。荷物が軽いときや傾斜が緩い山で活躍する
ローカット 1 運動靴感覚で履けるため、一番歩きやすいが、足首をカバーしないので捻挫や打撲等のケガをしやすい。ハイキング向き

選び方2〜登山靴を足に合わせる基本〜

フィット感を向上させる”靴ひも”の仕組み

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”靴ひも”の滑りがよい金属製のアイレットを、つま先から足首が曲がる場所まで使ってフィット感を高めつつ、そこから先は確実に固定できるフックを使う登山靴が現在の主流。中にはシンプルさを追求し、金属のアイレットを使わないモデルも。
※アイレット:靴ひもを通すパーツ。ひも通し穴

上図の左はフックとアイレットを使い、足と登山靴をしっかりと固定することによって、ホールド感を重視したタイプ。右は金属製のアイレットを使っていないシンプルなタイプ。異物に引っかかって破損する恐れが少ない。

フィッティングのコツは、少しきつめに靴ひもを締めつけ、登山靴内で足が動かなくようにすること。

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選び方3〜歩き方に適応するソール〜

グリップ力と歩きやすさを左右するソール(靴底)の溝パターン

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素材が硬めで、パターンもシンプルかつ平面的なソール(靴底)は、岩や石が主流の登山道に向く。このタイプだと、岩場で強い摩擦力を発揮し、よくグリップして滑りにくい。それに対し、素材が柔らかく、細かなパターンのソールは、地面にしっかりと食い込み、地面が土や落ち葉の登山道に最適。また平坦な道ではスピードも出しやすい。

つま先部分が平面だと、小さい岩の突起をとらえやすくなります。また、横方向の溝が多いと、前方への推進力が高くなる。できれば、登山靴の多くメーカーが採用するビブラム(Vibram)社製のソールだと安心感が高い。

選び方4〜歩行性を特徴づける設計〜

タイプで異なるソールの形状と硬さ

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ソールの形状と硬さの違いとは、ソールの前後部分の曲がり方、エッジの立ち具合、素材の硬軟など。たとえば、ソールが硬くて平面的なライトアルパイン・タイプ(上図の右)は、高山・岩場などの難路でも体が安定するため、バランス性重視タイプ。一方、ソールが柔らかく曲線的なライトトレッキング・タイプ(上図の左)は前方への移動が容易なため、運動性重視タイプ。

これらの違いは、バランスの取りづらい場所が多い登山道において明確に表れます。


左のライトトレッキング・タイプは、つま先からかかとまで、曲線を描くソール。着地する際には衝撃を吸収し、前方へ力をかけて蹴り出せる。右のライトアルパイン・タイプは指先の部分以外、ソールは平面的。接地面積を広くすることで、不整地でも体を直立させるのに役立つ。

選び方5〜接地面積の違い〜

歩行力を大きく変えるつま先の形状

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難路が少なく、単に前方へ進むことだけを考えれば、つま先の形状は広いものがオススメ。蹴り出すときの接地面積が広いため足がぶれにくく、疲れにくいため。その結果、速度も出やすい。

ですが、岩場が多い場所では、つま先が細いタイプのほうがオススメ。確実に足先をかけられ、安全性が高くなります。また雪面を蹴って進まねばならない残雪上でも力を発揮するのは、こちらの細いタイプ。


つま先の幅が異なる登山靴。左は楽に地面を蹴り出せる広さで、右は岩の小さな突起に足先をかけやすい細さ。