登山のスズメバチ対処法

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山で最も出現率が高く、危険な生き物、それがスズメバチ

実際、「熊」や「マムシ」よりも被害者・死亡者が多いのがスズメバチです。

人を刺すハチには、スズメバチ、クマバチ、アシナガバチ、ミツバチなどがいますが、中でもスズメバチは、攻撃性が強く、猛毒を持つので注意が必要!

以下で、『登山のスズメバチ対処法』をご紹介します。

スズメバチに刺されたときの対処法

スズメバチには毒があるため、刺されたら、適切な応急処置が必要になります。

以下で、「スズメバチの毒」また「刺された時の対処法」をご紹介します。

毒について

スズメバチの毒液は、いろんな毒の混合物で、別名「毒のカクテル」と呼ばれます。

毒液が体内に入ると、速やかに皮下組織に拡散、さらに血管を通じて全身を循環。それによって、激しい痛みや患部の炎症と腫れ、体温の上昇等の症状が起こります。

場合によっては、免疫系の混乱による急性アレルギー反応(アナフィラキシーショック)などを引き起こします。

毒針は、細かい刃のついたノコギリ状の構造で、防護服を着ていても刺される場合があります。そして、毒液が残っている限り何度でも刺してきます。

また、この毒液には、仲間を呼び寄せる警報フェロモンの効果もあり、仲間を集めて集団で襲ってきます。

スズメバチに刺されたら

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スズメバチに刺されたら、近くに巣があれば、毒液のニオイに誘われて仲間のハチも集まってくる危険があるので、まずはその場所から離れて、次のような応急処置を行ってください。

  1. 刺された場所、特に巣から離れる。
  2. 傷口を水で洗い流し、つねる要領で毒液を絞り出す。
  3. 消毒し、虫刺されの軟膏を塗る。
  4. 速やかに医者の診断を受ける。

刺された場所から離れ、木陰や冷たい水の流れている沢のソバなどに退避しください。

そして、水で傷口をすすぎます。患部を冷やしたり、毒液の排出のためです。毒が体内にまわるのを防いでください。

次に、傷口をつまんだり、吸引器(ポイズンリムーバー)を用いて、毒液を体内から外に出します。この際、口で毒液を吸い出してはダメ!※口に傷があったら、そこから毒が体内に入る可能性があるため


『ポイズンリムーバー』の詳細はコチラ

抗ヒスタミン薬やステロイド薬の飲み薬を持っていれば服用か、軟膏を持っていれば傷口に塗ります。腫れがひどいときには副腎皮質ホルモン剤軟膏をぬってください。

また、めまい、嘔吐、腹痛、気分が悪い、呼吸が苦しい、腫れがヒドいといった場合には、なるべく早く下山して、医療機関に向かってください。

症状が重い場合は…

もしも刺されて全身の震えや血圧低下による顔面蒼白など、アナフィラキシー・ショック症状が出た場合には、一刻も早く救助要請をする。

アナフィラキシーショック(重度のアレルギー反応)

アナフィラキシー・ショックとは、過剰なアレルギー反応のこと。

スズメバチやアシナガバチ、ミツバチに刺されても、1度目は反応がなく、体内に抗体ができます。しかし、2度目に刺されたときに、免疫が過剰に働き、重度のアレルギー反応の症状を起こす。

※アナフィラキシー・ショックは、必ず起こるわけではありません。

アナフィラキシー・ショックの症状

アナフィラキシー・ショックを起こすと、次のような症状が出ます。

  • じん麻疹
  • 咳込み
  • しびれ感
  • 気分不快
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 発熱

さらに血圧低下、呼吸困難となり、死亡することもあります。

即刻、救援要請をする必要がありますが、その前の緊急処置としては、「エピペン」などのアドレナリンの注射があります。

エピペン

エピペンとは、アナフィラキシーの症状が起きた時に、自分で注射できるように作られた自己注射器です。アドレナリンが2ml入っています。医師から処方を受けるなどの方法で入手できます。

過去にハチに刺されたことがあれば、「エピペン」を医師に処方してもらい、携行することをオススメします。

【エピペンの使い方】

ショック症状が起きた時に、注射管を太ももの内側の筋肉に立てるようにして刺します。緊急時は衣類の上からでも可能。すぐに症状が改善されますが、補助的な役割を果たすだけに過ぎず、効力があるのは30分ほど。その間に急いで医療機関に行ってください。