登山中に噴火が起きたときの対処法

火山の観測活動が、気象庁によって行われているとはいえ、火山は、いつ噴火するかわかりません

では、登山中にその山で噴火が始まってしまった場合、どのように行動すればよいのでしょうか?

以下で、『登山中に噴火が起きたときの対処法』を紹介しています。

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入山中に噴火が起きたときの対処法

万が一、目の前で噴火が起こってしまったら、あなたはどう行動しますか?

まずは、あせって行動せずに、冷静になって、次の3つを確認してください。

  • 噴火場所
  • 風向き
  • 地形

❶噴火している火口がどこであるのかを確認

噴火口は、山頂か山腹か?

噴火口から離れることが重要なので、どこで噴火が起きているのかを、噴煙や音で確認します。

❷風向きを確認

噴出する火山ガスを避けるため、噴煙ふんえんを見て風がどの方向に流れているかを確認します。

❸自分のいる場所の地形を把握

地形を確認することで、溶岩流や火砕流かさいりゅうが流れてきそうなルートをある程度予想することができます。

溶岩流とは?

火山の噴火にともなって、地下のマグマが液体の溶岩として地表に噴出し、流下する現象のこと。

一般的に、秒速5m以下でゆっくりと流下します

火砕流とは?

火山の噴火にともなって、地上に放出された火砕物(火山砕屑物さいせつぶつ)の移動現象のこと。

火砕物と空気が混じり合って形成された空気よりもやや重い密度流で、秒速30m以上数百℃の温度で、山を流れ下ります

以上の3つを確認したら、噴石ふんせきから頭部を守りながら、すばやく避難します。

噴石とは?

火山が爆発的な噴火を起こすときに、噴火口から噴出する、溶岩の破片である”火山弾”や山体を構成する”岩石の破片のこと。

小さなものもあれば、数十cm以上の大きな噴石もあり、自動車クラスの大きさが飛んだ事例も

噴火が起これば、”噴石”と”火山ガス”を思い出してください。特に、噴石が頭部に当たれば、即死です。

噴火口から避難する

噴火口から逆方向に、噴煙の流れからもできるだけ離れます。

しかし、その際、谷沿いに逃げてはいけません。谷沿いは、溶岩流や火砕流が流れてくるからです。

また、異臭を感じたら、できるだけ風上に移動して火山ガスを吸引しないようにします。

避難先は、避難シェルターがベストですが、設置されていない山も多くあります。

避難シェルターとは?

山に設置された、コンクリートや金属でできている”避難場所”のこと。

噴石などから身体を守ってくれますが、設置されている山は限られています。たとえば、阿蘇山に設置されています

その場合は、屋根がある山小屋などを目指します。そして、救助がくるのを待つか、噴石が収まり噴煙が晴れて視界が開けたら、下山するようにしてください。