登山のマダニ対策

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山に生息する小さな悪魔、それがマダニ

マダニの怖いところは、「噛まれたら、なかなか離れずに吸血すること」そして、「感染症を媒介する可能性があること」です。

以下で、『マダニの生態について』、『登山のマダニ対策』、『マダニに噛まれたら、とるべき行動』について書いています。

マダニの生態について

マダニの大きさは、体長2~5mmで、家の中にいる「家ダニ」の10倍のサイズ。そして、硬い外皮で覆われています。

マダニは、特殊な感覚器を持っていて、人の動き二酸化炭素、体温、体臭などに反応して、草の上などから、人に飛び降り吸血を行います。

ダニのいずれの種類もメスの成虫が吸血。そして、食い付いて吸血すると、マダニの体は大きく膨れあがり、数倍の大きさになります。

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発生時期

春から夏の季節に多く、特に夏が活動のピーク。秋から春にかけて長期の休眠状態に入ります。

生息場所

マダニは、日本全国の山林をはじめ、笹ヤブ森林地帯草原(草むら)などに生息しています。草の葉の裏などに潜んでいるので、ヤブこぎをしたり、背丈の高い草むらの中を歩いたりするとダニがつきやすい。

マダニの吸血方法

マダニの吸血方法は、蚊などの吸血昆虫とは違い、「刺す」ことではなく、「噛む」ことで吸血します。

マダニの口は、ハサミのような形をしていて、これによって人の皮膚を切り裂きます。さらに、ギザギザの歯でかみつき、人の皮膚と強固に連結し、血液を摂取します。

このような吸血方式のためマダニの吸血時間は極めて長く、成虫の場合は、6~10日に達します。この間に約1mlに及ぶ大量の血液を吸血。

マダニが媒介する感染症

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マダニは、『感染症を媒介する昆虫』としても有名です。

以下が感染症の代表例。

  • ライム病
  • 日本紅斑熱
  • 重症熱性血小板減少症候群
  • Q熱
  • 回帰熱
  • ダニ媒介性脳炎

死亡例もあるため、注意が必要です。登山&ハイキングに向かったあと、体調が崩れた場合は、医師に山に行ったことを伝えるようにしてください。

※すべてのマダニが病気を媒介するわけではありません。

マダニの対策

服装は、長袖・長ズボンを着用すること!マダニの被害を予防するうえで重要です。

そして、笹ヤブや草むらにはあまり入らないようにし、草の上にも直接座ってはダメ。さらに帰宅後は、すぐ着替えて入浴するようにしてください。

また、マダニに効果のある「虫除けスプレー」やダニがミントなどのハーブを嫌うことを利用した「ハッカ油スプレー」などの忌避剤が発売されています。笹ヤブが多い山などに行くのであれば、事前に塗布しておきましょう。

 虫除けスプレー 


『ムヒの虫よけ ムシペールα』の詳細はコチラ


『アース製薬 サラテクト マダニ・トコジラミ用』の詳細はコチラ

 ハッカ油スプレー 


『ハッカ油ビン 10ml スプレー』の詳細はコチラ

マダニの除去道具

マダニの除去器具が販売されています。

起こらないと思っていることが起こるのが「登山」。パーティ登山で、メンバーの1人がこのような道具を装備していると、安心感は高まりますよね♪


『ティックリムーバー』の詳細はコチラ


『ティック・ツウィーザーウルトラ』の詳細はコチラ


『ティックピンサー』の詳細はコチラ

マダニに刺されたときの対処法

マダニに噛まれたら、強い痛みを感じて気がつくこともあれば、まったく痛みがなく、1ヶ月近くも肌に吸着していることもあります。

そして、刺された部分は、普通、痛みやカユミをともなって赤く腫れていきますので、下山後、身体に症状が出ていないかをチェックしてください。また感染症の恐れもあるので要注意!

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マダニに噛まれたら、無理やり除去しない!

マダニに刺されたら、皮膚に吸着しているので、マダニを取る必要がありますが、注意が必要!

マダニは、皮膚にかみついた際にセメントのような固着物質を口から出します。この物質は、半日程度でかたまるので、これ以降は、1 ~ 2週間程度は体から離れません。

1~2週間を経過した後は、固着物質を溶かす液体を口から出し、これによって皮膚から離れます。

なので、噛まれてからの経過時間で、その後の対応は変わります。以下で、経過時間で異なる『それぞれの対処法』をお伝えします。

時間が経っていなければ

噛まれてから時間があまり経過していなければ、固着物質が硬化しておらず、簡単に取れる可能性があります。

マダニの取り方』ですが、次のような方法で離れた成功例があります。※絶対ではありません。

  • マダニにベンジンかワセリンを塗って窒息させて落とす
  • ピンセットなどでマダニの体がちぎれないように注意しながら取り去る
  • マダニにアルコールや酢や殺虫剤をつける
  • マダニに火を近づけたりする

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ですが、噛みつかれて気持ちが悪いのは分かるのですが、無理やりに自分で取ろうとしないでください。下記で書いているようなリスクが高まります。

取れそうになければ、絆創膏(ばんそうこう)を貼って、目立たないようにしましょう。気分が少しは和らぎます。

そして、傷口は、ウイルス感染を防ぐために抗ヒスタミン軟膏などを塗って、消毒しておいてください。

キレイにマダニを離せたとしても、下山後に、体調に問題を感じたら、感染症の可能性があるので、医療機関で診断してもらいましょう。

時間が経過して、なかなか取れない場合は

無理にマダニを引き抜こうとすると、次のようなリスクがあります。

  • マダニの消化管内容の逆流による、感染症リスクの上昇
  • 体内にマダニの頭部・口器が残ってしまう

マダニに刺されてから時間が経過していると”セメントのような固着物質”が硬化して除去できない、マダニにしっかり噛みつかれて皮膚に深く埋まっている可能性があります。

無理に手で取ろうとすると、感染症リスクの上昇や口器が皮膚の中に残る可能性があるので、自分で取り除かずに、皮膚科などの医療機関で除去してもらいましょう。

マダニに噛まれたら、医療機関へ

感染症の恐れがあるため、マダニ咬症の場合は、医療機関に受診するようにしてください。

その際に、山に行ったことを伝えるようにしましょう。より診察がスムーズにいくので。


一般的な登山&ハイキングでは、草の中に入ったり、笹こぎ&ヤブコギがないので、気にする必要はないと思います。

でも、次のような場合、マダニのリスクを頭の片隅に置いてください。

  • マダニが出没するとされる山にいく
  • 登山コースに笹こぎ&ヤブコギがある
  • マダニの活動が活発化する夏場の登山

備えあれば、憂い無し」ですね。

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