登山中のケガ対策〜すり傷・切り傷

登山中は、いろんなケガを負います。特にすり傷・切り傷は、可能性が高いケガ。

以下で『登山中のケガ対策〜すり傷・切り傷』をご紹介します。

⇒ねんざ・打撲・骨折・脱臼のケガ対策はコチラ

すり傷・切り傷の予防対策

登山中のケガの一番の予防対策は、注意すること。ケガは不注意からおこる場合が多く、ケガのリスクを意識し行動してください。

そして、以下の3点が大事。

  • 転倒しない
  • 軽装は避ける
  • ナイフには注意
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転倒しないことが大事

山で、気をつけたいのが「転倒」。不安定な足場の多い山では、体のバランスを崩して、転倒しまうことが多々あります。

転倒などを起こさないようにするために、登山を始める前の登山口や、山行中の休憩時などでストレッチ体操を十分におこなってください。

転びやすい人はトレッキングポールを使うこともオススメ。膝への負担も軽減されるので、疲労をためにくくなりますよ。

軽装は避ける

暑い夏場など、半袖・半ズボンなどで登りたくなりますよね。でも軽装は、ケガや虫さされ、蛇などのリスクを高めます。

なので暑い季節の服装も、長袖シャツや長ズボンにするようにしてください。何が起こるか分からない山だからこそ、少しでもリスクを減らしてください。

ナイフの使用には気をつける

ナイフは、よく使われる山道具。調理、テントの設営、ヤブコギなど…

でも便利なナイフですが、使う場合は気をつけてください。日常使われない道具は、使い方を誤りやすいもの。ことナイフに関しては、大けがにつながります。

体をパックリと切ってしまわないように。

すり傷・切り傷の対処法

ケガをしたときの応急処置にどのケガでも基本同じで、RICES療法という応急処置をおこないます。

【RICES療法とは】

まずケガ人を安静(rest)にして、氷や水で濡らしたタオルなどで冷やし(icing)、ハレを予防するためにテープや包帯を巻いて圧迫(compresssion)し、打撲部を挙上し(elevation)するというもの。最後に固定のS(stability)を入れて「RICES」療法という場合もあります。

⇒詳しくは『登山中のケガの応急処置〜RICES療法』のページで

ケガをすれば、RICES療法を思い出すようにしてください。具体的な対応を以下でご紹介します。

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すり傷と切り傷は、もっとも負いやすいケガ

すり傷と切り傷は、山でもっとも負いやすいケガです。

山の中では、ささいなキズでも放置すると大変なことになる可能性があります。なぜなら山の土の中には、いろんな細菌がいて危険だからです。

患部の消毒が不要となるのは、傷が浅いケースに限られます。傷が深い場合や、ケガから時間が経っている場合は、しっかり洗浄し、消毒してください。

ケガをしているときは、飲酒も控えてください。出血などをともなっている場合は、再出血の可能性も。

まずは洗浄

まず傷口を清潔な水で洗い流します。一見、キレイに見える沢の水でも細菌がいて清潔ではない場合があるので、避けた方が無難です。

泥などの異物は水を含ませたガーゼを傷口に当てて、ふき取ります。

水を入れたビニール袋の角を小さく切って、袋をしぼるように圧力をかけながら水を患部にかけるようにすると、深い傷にも効果的です。

キャップに穴をあけた柔らかい「ペットボトル容器」があれば、より圧力をかけて注水できます。

出血していれば

山では、患部を押さえて止血する『圧迫止血』が原則。

出血していれば、ガーゼなどで患部をおおって、手でおさえて患部を圧迫してください。数分圧迫すれば止血できる場合が多いです。布に血液がしみた場合、その布をはがすと再出血してしまうことがあるので、新たな布をその上に巻いてください。

傷口を心臓より高くあげると、出血しにくくなります。また拍動に合わせて噴き出すような出血は動脈からの出血です。動脈の傷口か、傷口よりも心臓に近い上流部をおさえます。

止血で使える生理用ナプキン

そして止血できたら、清潔な布(三角巾や手ぬぐいなど)でおおってください。なお、止血には女性用の生理用ナプキンも適しています。

清潔で吸水性が良く、個別包装されていて、携行に便利だからです。男性の場合、女性の登山者がいればいただきましょう。

深く刺さった木片は抜かない

深く木片などが体に刺さったときは、抜き取らないこと。

抜き取ることで傷口が広がり、出血させてしまう場合があります。刺さりが深くならないようにテーピングテープや布などを使って固定し、速やかに医療機関へ。

細いヒモや針金でしばらない

患部やその付近をしばる場合は、幅広の布を使います。細いヒモや針金でしばらないように。皮膚に深く食い込み、神経などをいためるので、使ってはダメ。またしばった場合は、30分に一度ゆるめて様子を見てください。