登山中の落雷対策

山の天候が変わり、黒い積乱雲が近づいてきたら、落雷を思い出そう!そして直撃と側撃に要注意!

以下で『登山中の落雷対策』についてご紹介します。

落雷とは

雷(かみなり)とは、積乱雲の中で氷の粒がぶつかり合って生じた静電気が放電現象を起こしたもので、電圧は200万〜10億ボルトといわれます。

夏の象徴ともいえる積乱雲(入道雲)ですが、大気が不安定な晴天の日によくみられ、しばしば雷雨をもたらします。

雷の直撃を受けると

雷の『直撃』を受けると、体の中に高圧電量が流れてヤケドをしてしまい、即死してしまうことがあります。また心臓が心室細動をおこして死亡することも。

雷で注意が必要なのは、直撃だけでなく『側撃』も。側撃とは、近くに落ちた雷によって受ける衝撃のことで、大ケガすることもあります。また側撃で地面に流れた電流に感電することも。

日本で落雷による死者は年間15〜20名で、この数字は欧米各国より多いといわれます。

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登山中の落雷対策

登山中の落雷の対策は、次のとおりです。

  • 雷雨に合わない
  • 雷が落ちやすい場所を知る
  • 雷雨時の姿勢

落雷のリスクを減らすことが大事。

雷雨に合わないようにする

rakurai

落雷の被害に合わないためには、まず雷雨に合わないようにすること。

山行中に、空が暗くなって遠くで「雷の音」が聞こえ始めたら、危険を避けるために一時避難してください。雷鳴が聞こえた時点で、すでに危険領域に入っていることが多いからです。

雷が落ちやすい場所は?

山の中で雷(かみなり)が落ちやすい場所は、山頂尾根などの高いところ。つまり山道が多い場所です。山行中の落雷が登山者にとって、いかに危険かが分かりますよね。

また岩場は電流が岩伝いに走ることがあるので、急いで退避してください。鉄製ハシゴ鉄柵などからも、離れる。

「側撃」を受ける危険がある場所、たとえば樹木のそばは、4m以内に近づかない。

トレッキングポール、傘など長いものは地面に寝かせ、テントはポールに落雷しやすく、中で側撃を受ける危険があるので注意。

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もっとも安全な場所は?

落雷において、もっとも安全な場所は、山小屋などの「本格的な建物の中」です。建物内では、側壁から2m以上離れてください。

屋外で比較的に安全な場所は?

そして屋外で比較的に安全なのは、直撃&側撃を受けにくい『保護範囲』といわれるエリアです。

【保護範囲とは】

高さ5〜30mの木の場合、木の幹および枝先から4m以上離れて、木の先端(一番高い箇所)を仰角45度以上の角度で見上げられる場所(木の高さの半径の円の内側)。

30m以上の木の場合では、仰角は関係なく、幹から30m以内に入るようにする。4m以上離れる余地がない場合は、危険性はあるが少なくとも2mをとります。

注意点としては、5m以下の物には保護範囲がないこと。

送電鉄塔は、2mほど離れればでOK。

その他の比較的安全な場所といえば、乾いた窪地や橋の下などがあります。

雷雨時の姿勢

落雷時の姿勢に関しては、両足を揃えてしゃがみ、指で耳をふさいでください。

手を地面についたり、ふせてはいけません。靴底は、ゴム(電気を通しにくい絶縁体)でできているので、靴以外が地面に接するのは危険!

また金属製の物を体からはずす必要はありません。人間の体の方が金属よりも電流を通しやすいからです。

雷を受けてしまったら

被雷してしまったら、すぐに救助を要請してください。意識がない場合は心臓マッサージを行う必要があります。ケガをしていれば、損傷部位を処置して、救助を待つようにしてください。