登山中の低体温症の予防対策

低体温症において、予防対策がとくに大事です。

以下で『登山中の低体温症の予防対策』をご紹介します。

低体温症になりたくないなら

低体温症の予防対策は次のとおりです。

  • 登山に適した服装
  • 食べ物
  • 互いに注意をはらう
  • 天候の変化に対処する
  • 酒、タバコ、コーヒーは控える
スポンサーリンク

登山に適した服装を心がける

まずは服装(ウェア)に最前の配慮をはらいましょう。キーワードは、『素材』と『レイヤリング(重ね着)』。

低体温症の原因である『濡れ』は、外からの雨だけではなく、内側から「発汗」によっても生じます。

インナーウェア(下着)は吸汗速乾性と保温性のある素材のものを選んでください。新素材のものが次々と開発されているので、要チェック!

アウターウェア(服装の一番外)にはゴアテックスなどの防水透湿性のものを。雨の侵入を防ぐ防水性だけでなく、汗などの湿気を外に排出する透湿性もあるので、濡れ対策と風対策をかねます。

木綿(コットン)の製品は乾きにくいので、山登りには不向きです。

レイヤリング(重ね着)で体温管理

寒さを感じたら、早めに適切なレイヤリング(重ね着)をしよう。レイヤリングによって、衣類内に空気の層が何層にもできて体を温めます。

首筋や頭、手などは体温が逃げやすい場所なので、防寒具で温めてください。

ダウンのジャケットやベストは濡れると保温性が低下するので、雨や霧の時に一番外に着てはいけません。でも、外気が乾燥していれば、上に重ね着してもOKです。

季節や状況に合ったものを着て、汗をかかないようにウェア調整を。

水分・食べ物をこまめにとる

水分や食べ物をこまめにとり、体内の熱源を維持しておきます。人は震えることで自己発熱できるので、そのエネルギーを体内に蓄えておく必要があるからです。

特にすぐにエネルギーに変わる糖分(炭水化物)を積極的に補給します。おにぎり、パン、アメ、チョコレートなど。

エネルギーの維持は、実に大切なことなので、基本に忠実に。

スポンサーリンク

互いに注意を払う

単独行でない場合は、仲間の体調に注意を払い、低体温症の症状が見られないか、相互に監視するようにしてください。

自分自身の体調の変化は、気づきにくいのもの。お互いに監視しあうことで、症状が軽いうちに気づくことができます。

天候の変化に対処する

雨や風などの天候の変化にも注意を払いましょう。

天候が悪化した場合、無理に歩かず、雨風を避けられる場所、小屋、樹林帯に逃げ込んでください。小屋がなければ、ツエルト、テント、雪洞などに入ります。レスキューシートを体に巻くだけでも効果は絶大!

またその際は、地面との断熱にも注意してください。接触物からも熱が奪われます。

お酒、タバコ、コーヒーは控えよう

お酒やタバコ、コーヒーなどの嗜好品は、控えめに。

悪影響を及ぼす作用
アルコール 一時的に末梢血管を開いて震えを弱め、体温を下げる
ニコチン 手足の血管を収縮させて凍傷にかかりやすくなる
カフェイン 利尿作用があるので脱水を起こす