登山中の高山病の対処法

登山中に不本意にも高山病にかかってしまった場合、適切な処置が必要になります。

以下で『登山中の高山病の対処法』をご紹介します。

高山病の対処法

高山病の対処法として、次のようなものがあります。

  • 標高が低い場所に移動する
  • ヨガの呼吸法をする
  • 水分を十分に補給する
  • 横になって安静に
  • 体を温める
  • 薬を飲む

休憩している間に治ってしまうこともありますが、しばらく時間をおいても症状が解消せず、疲労感や悪寒が残るようなら、無理をせずに下山してください。

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標高が低い場所に移動する

高山病と思われる頭痛などの症状が起こった場合、最も効果的な治療法は、高度を下げることです。標高が低い場所に移動してください。

標高200〜300mほど下って、様子をみてください。高山病の症状がひどい場合は、下山を含めて考えるべきですが、その前に以下のようなことを試してください。

ヨガの呼吸法で長く息を吐く

予防対策でおこなう「ヨガの呼吸法」は、高山病になったあとでも効果があります。口をすぼめて長く少しずつ息を吐いてください。

鼻から空気を吸って、口から吐く。吸う時間よりも吐く時間を長めに!(ちなみに「吸う空気量」と「吐く空気量」は同量です)

水分を十分にとる

脱水症状は、高山病を一層悪化させますので、意識的に水分をとるようにしてください。

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横になって安静に

疲れがたまっていたら、横になって安静にしてください。

ただし、眠り込んでしまうと逆効果になることも。睡眠中は呼吸が浅くなってしまうので、かえって頭痛などがひどくなる場合があるからです。高山病で具合が悪くなり、山小屋で寝込んでしまう人がいますが、要注意です。

もし寝てしまったら、目が覚めるとまず深呼吸をしましょう。

横になっている間に、昼間なら人と話したり、歌を歌ったり、気分転換を。無口な人は高山病にかかりやすい傾向があるそうですよ。

体を温める

体温の低下は高山病を悪化させる要因の一つ。衣類を着込み、体をしっかりと保温しましょう。

薬を飲む

主な症状が頭痛だけの場合は、鎮痛剤(鎮痛作用のある風邪薬も含む)で改善する場合もあります。

高山病の薬としては、アセタゾラミド(商品名:ダイアモックス)が有名です。主に海外トレッキングで飛行機などで一気に高所に行く場合や、日程の余裕がなく高所順応に時間を使えない場合に使われます。

高山病の症状が重いなら

高山病の症状が重篤なときは、緊急搬送を検討してください。高山病が重症になると『脳浮腫』や『肺水腫』を発症します。こうなってしまったら、一刻も早くヘリで病院に搬送する必要があります。

それぞれの症状として、脳浮腫は意識障害を起こしたり、よろめいたりといった症状があらわれ、肺水腫では呼吸困難を起こし、激しくセキこみ、ピンク色の泡のようなタンが出ます。

ちなみに治療薬は、脳浮腫ではステロイド、肺水腫では降圧薬などが使われます。

病名 症状 治療薬
脳浮腫 意識障害、ふらつき ステロイド
肺水腫 呼吸困難、激しい咳、ピンク色のタン  降圧薬