登山用コッヘル(クッカー)の選び方

登山用コッヘル(クッカー)の選び方のポイントは3点。

  • サイズ
  • 素材

以下で、登山用コッヘル(クッカー)の選び方をご紹介します。

コッヘル(クッカー)の選び方

コッヘルは、次の手順で選ぶと決まりやすい!

  1. 「サイズ」を考える
  2. 「型」を選ぶ
  3. 「素材」を選ぶ
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「サイズ」を考える

サイズ(容量)を考えるうえで重要なのが、登山に向かう人数です。大人数なのか、それとも単独行(ソロ)か。

2人でいくなら1.5リットル、3人でいくなら2.0リットルあれば十分。それ以上の大きさは、メンバーの人数で検討。大人数なら、基本的に大型鍋があれば便利ですよ。

あまり大きいコッヘルを持っていきたくないならば、中型サイズのものを持参し、調理を2〜3回に分けて作る方法も考えられます。調理時間はかかりますが、荷物が軽量コンパクトになり、行動は楽になるはず。

単独行なら…

1人で登る単独行であれば、小型の金属カップでも問題ありません。700mリットルほどのサイズのコッヘルがあれば、ラーメン程度は作れます。いつも大盛りで作る人でも1リットルサイズあれば足ります。

ちなみに、単独行の場合は、大小ふたつのコッヘルマグカップ、そしてフタを兼ねるフライパンがあれば、ほとんどの山行でこと足ります。

ガスストーブを使うなら…

ガスストーブを使うなら、ガスカートリッジが収納できる大きさ(直径)の「コッヘル」を。

一般的にガスカートリッジは、お湯を沸かす程度なら小型の110g、そして自炊を考えるなら250gか、500gが使われます。

110gのガスカートリッジでOKならばコッヘルの直径は10cm以上のサイズ、250gや500gであれば直径11cm以上のサイズを最初に選んでください。

コッヘルの直径
110g 10cm以上
250g 11cm以上
500g 11cm以上

そして、次に選ぶコッヘルは、このサイズよりも一回り大きいサイズを選ぶようにしてください。すると、よりスキマなくスタッキング(積み重ね)ができて、よりコンパクトに。

「型」を選ぶ

コッヘルの型は、大きく分けて3種類

  • 浅くて直径が大きい円柱型(浅鍋)
  • 深くて直径が小さい円柱型(深鍋)
  • 角型

また各メーカーとも、独自のデザイン機能で差を設けているので、選ぶ際は要チェック!

人気があるのは「直径11cmの深鍋」と「直径13cmの浅鍋」。このサイズの容量だとちょうど1リットル程度あり、即席ラーメンを作るのにも、レトルトパックを温めるにも、そして1〜2合の米を炊くにも過不足なく使えるサイズです。

【浅くて直径が大きい円柱型】

長所:面積が広く、もっとも調理に向いているのがこの形。底面が広いので熱を無駄にせず、調理の効率を上げてくれる。

短所:ザックに収納しにくいので、パッキングの面で×。

【深くて直径が小さい円柱型】

長所:パッキングの面で優れるのがこの形。中にストーブ本体やガスカートリッジを収納できるので、調理器具を小さくまとめることが可能。

短所:口径が小さいので、調理しにくい。

【角型】

長所:パッキングが楽で、インスタントラーメンの型にピッタリなので、この形。ラーメン好きに人気があります。また、フタを少しずらして乗せれば、蒸気を逃がせるので長時間煮込んでも吹きこぼれが少ない。

短所:ユガミやすい。また角型は円型とは違いストーブの炎の熱が均一にまわらないので、熱効率が悪い。

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「素材」で選ぶ

コッヘルの素材は、大きく分けて3種類。性能バランスがよい『アルミ』、軽い『チタン』、料理向きの『ステンレス』。

  • アルミ
  • チタン
  • ステンレス
アルミ チタン ステンレス
軽さ ×
価格
強度
熱伝導率 × ×

コッヘルの素材に求められる基本性能は、「軽く、丈夫で、熱伝導性が高いこと」。総合評価で考えると、アルミ製コッヘルに軍配があがります。素材選びで迷ったら、アルミを選ぼう!

また各メーカーごとに、焦げつき対策(表面加工)などが施されているので要チェック!

以下で素材ごとのポイントをチェック。

【アルミ】

コッヘルの素材として、一番人気が『アルミ』。一般的に柔らかくヘコみやすい素材ですが、強度を高める「アルマイト加工」により、扱いやすくなっています。

長所:重量・強度のバランスがよく、また熱伝導率がよいのでストーブの火力が無駄にならない。さらに焦げにくい。

短所:ヘコミやすい。手入れを怠ると白いサビが浮かぶ。

【チタン】

チタンの特徴は、軽量さと硬さ。でも加工が難しいため、製品価格は高価。

またチタン製コッヘルは熱伝導率が低く、かつ薄く加工されているので、ストーブの炎が当たる部分がスポット的に高温になり、局所的に焦げつきやすい。そのため焦げつき防止対策が施されている商品が多い。

長所:軽くて頑丈。熱伝導率が低いため、ハンドルなどは熱くなりにくい。

短所:焦げやすい。高価。「硬すぎること」と「薄く作られていること」により、過度の圧力がかかると突然割れる。

【ステンレス】

ステンレスは頑丈で耐久性が高く、蓄熱性に優れています。また、これらの中で、一番重く、安価な金属。一般登山用としては重いため、不人気。冷めにくいので、主に団体登山や登山隊のベースキャンプで使われます。

長所:頑丈で耐久性が高く、サビにくく、傷つきにくい。 蓄熱性能が高いので冷めにくい。安価。

短所:重い。焦げやすい。

複数購入するなら、メーカーは統一

コッヘルの真髄はスタッキング(積み重ね)にあります。ザックに積み込む荷物はできる限りコンパクトにしたいのが登山者に一致する考え。

なので、基本的にコッヘルはスタッキングして持ち歩きます。

各メーカーとも、スタッキングを計算した形状で作っているので、同一メーカーでそろえた方が、よりコンパクトに収納可能。

また、「丸形か角形か」「深鍋か浅鍋か」「取っ手つきか、取っ手なしか」といった基本形状を統一することも重要。

もし選ぶ手間を省きたいなら、複数のコッヘルがセットで売られているので、こういった「メーカー純正のセット」がオススメです。