ゲイターは、以前「スパッツ」と呼ばれていました。
衣類や靴の中に、雨や雪、小石が入るのを防いでくれる、山の快適&保護グッズ。
以下で『登山のゲイター』について、ご紹介します。
ゲイターとは
ゲイター(スパッツ)とは、登山靴の上部に巻きつけて使用する足首カバー。主に「雨」と「雪」の侵入を防ぎます。
ゲイターの役割
ゲイターは多目的で、季節や登る山によって、その役割は変わります。
たとえば
- 雨
- 降雪
- ガレ山(小石や砂塵が多い山)
- ヤブ山
など。
それぞれの状況での「ゲイターの主な役割」は次のとおり。
主な役割 | |
---|---|
雪・雨 | パンツと靴のスキマから「雪」「雨」の侵入を防ぐ。また足回りの防寒対策 |
ガレ山 | 小石や砂塵が登山靴の中に入るのを防ぐ。富士登山など |
ヤブ山 | 枝葉が靴に入るのを防ぎ、ヘビなどの危険生物から身を守る |
その他の役割として、ズボンの汚れを防ぐこともできます。
多目的に使えるゲイターは、季節を問わず使用できる登山の必携品。
海外では
海外では、『ゲイター(スパッツ)』は、脚を守るための保護具として使われることが多い。
たとえばニュージランドでは、ショートパンツにヒザ下まであるロングゲイターを装着するスタイルが主流です。ニュージランドは日本と違い、”かん木”やトゲのある草木が繁るヤブから脚を保護する必要があり、また橋のない川が多く、靴のまま川を渡るにはショートパンツの方が都合が良いからです。
多目的に使えるゲイターだからこそ、登る山に合わせて、柔軟に使いこなしたいですね。
ゲイターの種類
ゲイター(スパッツ)は、「ロング」「セミロング」「ショート」など、丈の長さにバリエーションがあります。
- ロング
- セミロング
- ショート
ヒザ下までカバーする「ロングゲイター」、足首の周囲だけを覆う「ショートゲイター」と、中間サイズの「セミロング」があります。
また、最近ではトレイルラン用ゲイターなども販売されています。
ゲイターは、生地の厚さにより、保温度合いが変わるので、季節に応じてセレクトしましょう♪
さらに、携行性や使用目的を考慮し、準備してください。
夏場の着用は注意が必要
夏の暑い時期にゲイターを着用する場合、注意が必要!
ゲイターがパンツ裾からの換気を妨げるので、熱がパンツ内でこもり、熱中症の原因となる可能性があるからです。